ファッファッと叫ぶ気の狂った女生徒の胎内の中で

文章を書くことが創造だって?馬鹿な事を言うな、この癲癇持ちめ。書くことはそんなものじゃない。書くことは殺しだ。頭の中に、体内に、肺の中に渦巻いている得体の知れない情念を、このわずかな語彙に押し込めることで、それを殺してしまっているんだ。一旦書き付けたが最後だ。それは言葉として残る。私は自分が吐き出した文章を見て、いつもやり切れない思いになる。こんなはずじゃない、私の思っていたことはこんなことではない、これじゃただの化石じゃないか。だが、そんな私の思いを踏みにじるようにみるみる言葉は固形化していき、鋭い切先となって私の喉元を刺そうとする。
本当にそんなことが言いたかったのか?NO。NO。NO。