虹色ポップ

茶色く汚れた白い布紐をつたっていき、つないである四角い柱を下から眺めて、不意にそれが自分の父親のような気がする。長い間眺めても、それは錯覚ではないとわかる。やはり柱は父親以外の何ものでもない。私は柱にすがりついて泣く。それを見かけた母親は「ああ、お父さん、帰ってきたのね」と下着を脱ぎ始め、すがりつく息子を引き剥がして、性器をこすりつける。喘ぎ声を上げる母親を見て、私はさめざめともう一度泣き始め、母親ごと柱を切り倒すためにチェーンソーのスイッチを入れる。