黒い薔薇のささめき

最近あまりよく眠れない。わけのわからない夢ばかり見る。これから長距離を運転しなければならないドライバーの目が見えていないことが、タバコを間違えて買ったことでわかる夢。戦闘機に乗って戦いに出るが、撃ち漏らした敵機に相棒が撃墜される夢。絶望を感じながら私は目を覚ます。なぜこんな夢ばかりなのだろう?私が心底絶望しているのは間違いないのだが、それはここ最近というわけではなく、ずっと前から、それこそ大人になってからはずっと、毎日の習慣のように絶望しては立ち直るという日々を送っている。なのに、なぜ急に今になって、絶望が具体化して私を襲ってくるのだろうか?私にはわからない。私の絶望が私が抑えつけられないほど大きくなりつつあるということなのだろうか?おそらくはそうななのだろう。しかし、わかったからといってどうすることもできない。悪夢を伴侶として生きていくしかないのだ。